豊田議員「デリバリーに違和感。議論収束せずアンケ拮抗、立ち止まるべき」
中学校給食のあり方について先の委員に引き続きお話をさせていただきます。ちょっと山下委員と視点がほとんど重複してしまっているので恐縮なんですが、まず伺います。
やっぱり私もですね、市長が温かい給食を公約して、約束をして、そこで市長という立場を得られて、で、なのになぜかデリバリー給食をやる気になって進めるっていうのは、やっぱりちょっと話が違うんじゃないかなっていうような違和感はあります。あんまり難しい法的な整合性とかそういうんではなくて、やっぱり明らかに違和感は感じていると思います。これは生徒・児童、当事者が1番そういう気持ちであると思います。
また、今日も本当に各会派から質問が出ていましたけれども、聞けば聞くほどに各会派、方向性、捉え方、賛否がバラバラな状況であってですね、議論がとても収束していると思いません。生徒・保護者に行ったアンケート結果も一見してわかるとおりに、賛否がはっきりと分かれていて拮抗しているというのが、これがまっとうな見方だと思いますし、やはりここは一旦結論を急がず、立ち止まってですね、より議論を深めるべきではないかと考えます。まず、ここに関しまして教育長の見解をお願いします。
鯉渕信也教育長「市現状踏まえた方向性。12月まで議論重ねる」
今回の中期計画の素案でお示しした今後の中学校給食の方向性につきましては、学校給食法の趣旨や実現可能性、市の財政状況など様々な要因を総合的に勘案し、本市の現状を踏まえた方向性だと、私たちは考えております。様々なご意見をいただいておりますので、12月の原案策定におきまして、引き続き議会の皆様と議論を重ねてまいりたいと考えております。
豊田議員「デリから食缶に変える自治体多い。人気なくなる見込みは」
まぁその方向でお話をしても原案作成までに議論が収束するとは思えません。この議論は当然何十年間も続いてきたわけですし、なかなかそんな簡単な話じゃないと思います。
あと、また共産党さんからも出てました、デリバリー方式から食缶方式に変えていく自治体が多く出ているというのは、これはやっぱり事実としてはその通りだと思います。それを想定外とするという姿勢はやはり他の自治体に対してもちょっと不誠実な立場になるのではないかなと思います。結局、今後デリバリー方式っていうのは一定の反発というかですね、あまり人気がなくなるというのが、そういうようなことも、これまでの結果からも想定しなければならないと思います。そうした際にですね、これはどういうふうに対応することになるのか、その方針、見込みに関しまして、教育長の見解を伺います。
鯉渕教育長「デリバリー特徴生かし改善すすめ満足実現したい」
「すべての生徒に実施するもの」ということで学校給食法の趣旨を踏まえましてですね、私どもは供給体制が確保できるのであれば、好き嫌い等にかかわらずですね、原則的には中学校給食を利用していただきたいと考えております。
配膳時間が短く、教育活動の時間を確保できるなどのデリバリー方式の特徴を生かした上で、献立の工夫や食育の充実などさらなる改善を進めまして、生徒に満足してもらえる新しい横浜の中学校給食を実現したいと考えております。
豊田議員「他自治体も頑張ったがデリには限界。今後の可能性は」
やっぱりどうしても、他の自体もしっかり頑張ってそういうことをやろうとはしてきているんですよね。でもなかなかやっぱり現実としてデリバリー方式には限界っていうものがありますから、そうした状況で、例えば、やっぱり温かい給食は、本当先ほども同じような話が出てましたね、「温かい給食」の方が響きが良いですから、それはそうした公約を掲げてですね、市長が新しい市長選に出てくるという可能性は決して低くないというふうに思いますね。
仮にの話で恐縮ですけれどもね、教育委員会としてはですね、そういうことはどれぐらい考慮しているんでしょうか。
鯉渕教育長「現時点のあり方として素案を提案した」
私どもは、今時点では今年の事業をやっていますし、中期計画については4年間に向けて素案を提示させていただいてですね、議会の皆様と議論をしている最中ということです。その後のことも考えながらやっているつもりではございますが、まずは現時点でのあり方としてですね、今回中学校給食のことについて、素案としてですね、提案させていただいたということでございます。
豊田議員「政治的な妥協の産物だ。当事者投票で決めてはどうか」
鯉渕さんとは当然ずっと同じような話を何度もしていて、で、やっぱり林市長の時代、林市長の中でもね、デリバリー給食が始まる前と後、今で、どうしてもお立場が違うのですけれども、その都度言うことがやっぱり違ってきているので、なかなか難しいですね。
現市長がそうであったように選挙っていうのはなかなか公約を実現性の高さ、低さまではなかなか考慮されないというところがあって、政局に流されてしまう教育委員会ではなくあって欲しいなという気持ちがあります。そのためにはやっぱり独立機関としての教育委員会がありますが、結局この給食問題はずっと実態として市長の意向に左右されてしまう、将来にわたってこの政局的な争いがですね、ずっと続いて生徒が振り回されてしまうということを私は1番恐れています。やはり今回の話はやはり政治的な妥協の産物のような気がしてしまいますし、これでは問題はずっとくすぶり続けます。
それであればですね、もういっそのことですね、原則デリバリー方式、これをほんと採用するか否かということに関してはですね、もう政治的な解決というよりは、当事者による投票で決めてはどうかと思いますけれども、教育長にご見解を伺いたいと思います。
鯉渕教育長「当事者投票で決められることではない」
先生とその点がどうも意思疎通ができていないというのはわかっているんですが、私どもとしてはですね先程来から申している通り、実施方式につきましてはですね、アンケート等のようなやり方ないしは当事者で投票で決められるようなことではなくてですね、実現可能性や市の財政状況なども勘案しながらですね、市民の皆様の代表である市会の皆様との議論を重ねた上で決定していくべきものと考えております。
豊田議員「当事者にストレートに聞いていない。聞くタイミングだ」
見解の相違ということですが、私はやっぱり当事者に一回もストレートに聞いていないんですね。当事者、当事家庭といってもいいかもしれないですけれども、きちっとどっちがいいと。今のままでデリバリー式なら今のままのほうがいいよという方が多いんであれば、それともやっぱりデリバリー式がいいんだっていうような話、もうストレートにね、アンケートという形なのか全校投票という形なのか、やり方はあると思います。もうここはストレートにやっぱり率直な意見をね、しっかり聞くというタイミングだというふうに思いますので、それは私の意見でございますが、重々検討していただきたいということを要望しまして、終わります。
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