久保議員「素案方向性は最善策。市教委インスタについて」
今回中期計画素案で示された、「デリバリー方式で全生徒・教職員分の供給体制を確保する」との方向性は、我が党が長年にわたり議論をリードしてきた選択制のデリバリー型給食を発展させる、本市の実情に即した最善策だと考えております。令和8年度から給食の利用を原則とするためには、供給体制の確保と合わせて現在のデリバリー型給食の魅力や取り組みを広く生徒や保護者、市民の皆様に知っていただくことが重要です。教育委員会では8月25日からインスタグラムを立ち上げて中学校給食に関する様々な情報発信を行っています。そこで、インスタグラム開設の狙い、および動向・内容について中学校給食推進担当部長に伺います。
田中中学校給食推進担当部長「写真や動画で魅力を発信」
中学校給食でございますが、郷土料理や行事食、生徒考案メニューなど生徒の学びにつながり栄養バランスの良い献立を提供しております。保護者や市民の皆様にこのような魅力を写真や動画を用いて発信することで、興味関心を高めていただくことを目的としてインスタグラムを設置いたしました。日々の献立や食に関する豆知識のほか、献立を作っている栄養士の思い、市内トップスポーツチームと連携した食育動画など様々なコンテンツを投稿しております。
久保議員「魅力的広報継続を。栄養摂取の工夫は」
私は中学校のPTA会長をさせていただいたことがありまして、中学校給食は本当においしくなったという声も聞きます。かつてのネガティブなイメージをぬぐい切れない状況が続き、残念にも思います。インスタグラムの写真や動画での投稿がメインなので、献立や栄養士の思いや製造事業者の取り組みなどを伝えるためには大変効果的です。継続的に多様なツールを活用しての魅力的な広報をお願いいたします。
今回の中期計画素案では、中学校給食法を原則とする目的として、学校給食法の趣旨を踏まえ、生徒の成長に必要な栄養バランスのとれた食事を毎日提供することの必要性が掲げられております。現在の価格は牛乳込みで一食あたり330円です。仮にコンビニで昼食を買う場合には、サンドイッチが1つもしくはおにぎりが2つで買える程度の価格であります。成長に必要な栄養素のバランスのよい接種のために、市の栄養士が工夫を凝らした献立をどのような基準や考えに基づいて作られているのかは大切な視点です。そこで、デリバリー型給食献立における学校給食摂取基準の充足に向けた工夫について伺います。
田中担当部長「カルシウム・鉄など調理・味付け工夫し提供」
学校給食摂取基準では成長期に必要な栄養素を確実に摂取するために日常の生活で不足しがちなカルシウムや鉄を給食で補えるよう高い目標値にしております。
例えばなんですが、この5月には「鉄&カルシウムUPメニュー」といたしまして水曜日にいりこなどの小魚や大豆、ひじき、小松菜、レバーなどを多く使った食材を使った献立を提供いたしました。生徒が苦手とする食材も別の食材と組み合わせたり少し濃いめの味付けにするなどの工夫をしております。
久保議員「給食発展のカギは食育、推進を。配膳改善は現場の意見を」
「給食のない日は給食のある日と比較して必要な栄養を摂取できていない割合が高い」という国の調査結果があると伺っております。また6月に実施したアンケート調査でも栄養バランスの重要性を理解している生徒ほど給食の満足度が高い傾向にあることが明らかになっております。つまり、給食のさらなる発展の鍵は食育にあると思いますので、ぜひ食育のさらなる推進に向けて取り組むことを要望させていただきます。
最後に、中学校での配膳環境について伺います。私自身学校や保護者から配膳環境の改善を求める生の声を耳にしていますけれども、アンケート調査結果でも喫食率の低い学校ほど配膳環境の改善を求めるニーズが高いことがわかっております。今後中学校給食の利用が原則となった場合、学校現場とのきめ細やかな調整が必要不可欠であると考えます。そこで、配膳環境の充実にあたっては学校施設の状況や現場の意見をしっかり把握した上ですすめるべきであると考えますけれども、教育長の見解を伺います。
鯉渕信也教育長「円滑配膳に向け学校と調整し環境充実めざす」
生徒の給食の利用を原則といたしますので、円滑な配膳が行われるようハード面ソフト面で配膳環境の充実を目指して参ります。令和7年末までの3年余りの期間を活用して配膳室の整備に新たに取り組む予定ですが、各校の施設状況は一様ではありませんので、運搬方法の改善など学校と丁寧に調整を重ねながら個別の状況に応じた対応策を検討してまいります。
久保議員「議論長引くと市民・保護者に混乱招く。さらなる発展へ検討を」
この中学校給食につきましての議論を長引かせることは市民や保護者の混乱を招くことになりかねません。デリバリー型給食のさらなる発展に向け、必要な財源と人材をしっかり確保し、着実に検討を進めることを要望いたしまして質問を終わります。
0 件のコメント :
コメントを投稿